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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:00:06.58 ID:XydZuyUS0

9:00に始業ベルが鳴るから、

僕はいつも8:58に学校に着く。


何故かって言えば、

早く来てもツライだけだから。



…さて、今日の1限目は英会話だ。


僕は教科書を出し、始業までのわずかな時間を苦しむ。




2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:02:00.88 ID:XydZuyUS0

■9:00。チャイムが鳴り、授業が始まる。


トーマス先生「Good morning, everyone ! How are you today ?」


もちろん僕は答えない。

答えるのは、まだ休み時間気分が抜けてないリア充ども。


リア充ども「ファインセンキューエンジュー?www」ワイワイガヤガヤ...


うるさい。うるさい。うるさい。…吐き気がする。

でも休み時間のお前らの会話と比べれば、そこまでうるさくない。

音量は同じなのに、何故だろうね。


きっと「英会話の授業」という一つのグループが出来ていて、

僕もそのグループに参加してるから。



4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:04:35.78 ID:XydZuyUS0

だが、ペアワークが苦痛なのには変わりない。

毎回、相手に嫌な顔をされるからね。


いかにも楽しくなさそうな態度が、ひしひしと伝わってくる。


その度に僕は余計に縮こまる。

その度に相手は「つまんない」と言わんばかりの表情…。


だって他のペアは、ふざけながら、笑いながら、楽しそうに英会話してるもんね。



つまんなくてごめん…



僕がペアでごめん…



5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:06:25.51 ID:XydZuyUS0

まぁそんなわけで、隣の奴の欠席が嬉しかったんだ。

しかし嬉しい反面、嫌な予感もあった… …そしてそれは見事に的中した。



トーマス先生「ソレデハ キョウカショ ニ シタガッテ ペアワーク ハジメテクダサイ」

トーマス先生「トナリ ノ ペア ガ イナイヒト イマスカ?」



欠席は隣の奴1人だけ。

僕は自信なさげに手をあげるしかなかった。


そういう時に限って今まで騒いでた奴らは一斉に静まる。

そして無感情なまなざしでこっちを見るんだ。


僕は何もウケ狙いを失敗し、スベッたわけではない。


でも空気は凍り、その圧力で僕は吐きそうになる。



6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:08:35.71 ID:XydZuyUS0

僕のクラスには40人学生がいる。

隣の奴が欠席だから今日は39人。

とりあえず僕はジョン先生とペアワークをすることになった。

僕があまりにも喋れないから、先生は困ってたと思う。

いや…それ以前に、僕を見て気持ち悪いって思っただろうね。



顔面蒼白。細く歪んだ目。ひどい隈。汚い肌。ストレスニキビ。ガリガリ。



この顔のせいか小学・中学では非道いイジメにあっていた。

虐められないように、猛勉強して入学したこの最難関高校では

イジメっ子も居なくなり、誰も僕とは関わらなくなったけど。




――――― キーンコーンカーンコーン♪


…気がついたら英会話の授業は終わっていた。



7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:09:55.65 ID:XydZuyUS0

■10:30。一限目終了。休み時間。


休み時間は必ずトイレに行く。

大・小・無に関わらず利用するのは個室の方。


10分の休み時間の大半はここで過ごすんだ。


ウォークマンの電源を入れ、とあるプレイリストを再生。


様々なアーティストによる「泣ける曲集」


僕はここで涙を流す。たまった苦痛を外へ出し、吐き気を和らげる。



二限目は体育だ…そろそろ着替えなきゃ…



イヤホンを外すとトイレの中でもリア充どものうるさい会話。


また激しい嘔吐感… …耳を塞ぎたくなる。



8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:11:17.82 ID:XydZuyUS0

■10:40。チャイムが鳴り、体育が始まる。


着替えはトイレの個室で済ました。

教室で着替えないのは昔のトラウマがあるから。



制服の下を脱ぐと、衣服を全て3Fの窓から投げ捨てられる…。

僕はそれをパンツだけの姿で外まで取りに行く…。

教師達は見て見ぬフリをし、

生徒達は僕から距離を置き、無言で笑ってる。


投げ捨てた奴らは「菌」のなすりつけ合い。

汚いなら触らないでくれ…ってよく思ってた。



流石にこの高校ではそんなことは無いだろうけど、

未だ人前で服を脱ぐことができないでいる…。



9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:12:34.22 ID:XydZuyUS0

体育教師「今日から7回、サッカーをする」


リア充ども「うぇwwwいwww♪」


体育教師「サッカーはパスが基本だからな。今日はそれを練習するぞ」




苦しい…やめろ…




体育教師「そんじゃー適当に2人組作って、笛が鳴るまで練習してくれ」


リア充A「おいBやろーぜーwww」

リア充B「ハハッ、ワリィwww おれCとやっからよwww」

リア充A「マジかよwww おれボッチじゃんww」

リア充C「しゃーねぇなw おれが相手してやるよwww」

リア充B「ちょwwwCひどすwww」



11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:16:13.01 ID:XydZuyUS0

今日男子は25人しか来ていないんだ。

1人余るのは僕に決まってる。


先生に1人なのが見つかってしまえば…



「どこか○○を入れて3人でやってくれないか?」



とか言われるに違いない。


みんなの表情と凍った空気が容易に目に浮かぶ。


うぐ…また始まった…この嘔吐感…。

気持ち悪い。吐きたい。吐きたい。吐きたい…

外にいるのに…外に出たくなるこの感覚… …もういやだ。


僕「あの…先生、気分が悪いので保健室に行ってもいいでしょうか…?」



13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:17:37.93 ID:XydZuyUS0

体育教師「そうやってサボるんだなお前。だから貧弱なんだろーがっ!!!」

体育教師「…今回だけは許してやる…さっさと行けゴミ!」


僕(うぅ…みんながまた僕を見てる…痛い…気持ち悪い…死にたい…)



先生に頭を下げて謝り、僕はよろよろな早歩きで運動場を後にした。

そして奴らの近くを通過するとき、遂に僕は聞いてしまった……。



リア充A「ハハw 先生きついww てかいい加減お前死ねよww!!」

リア充B「てかアイツほんま何なん? 前から思ってたけどキモすぎww」

リア充C「ガチボッチシチュエーションww トイレ出現率ワロタwww」

リア充D「トイレで音楽聴いて泣くとかww そんなにあのウォークマンが大事かwww」



15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:19:42.07 ID:XydZuyUS0

当然分かってた…露骨に示さないだけで僕は嫌われてるってこと…。


でも否定したかった…みんな僕には無関心なだけだと思っていたかったんだ…。




くそ… くそ…




今にも泣き出しそうだった。


早く泣いて、この苦しみを吐き出したい。


でも泣いていいのは1人で音楽を聴いてるときだけ。


それは僕が母さんと交わした約束。



16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:21:25.01 ID:XydZuyUS0


保健室には行かず僕は教室にいた。

何故なら保健室の先生も信用していないから。

僕が信用できるのは音楽だけ…。


誰もいない教室で僕はある異変に気づいた。



…ウォークマンが… …ない…?



誰かが盗んだ。あいつらだ。あいつらに違いない。

吐きそう。吐きそう。吐きそう。吐きそう…



僕はトイレにかけこんだ。



17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:23:09.07 ID:XydZuyUS0

ここはトイレの個室。


ウォシュレット付きの最新トイレ。


冬でも便座が暖かいんだ。


でもその神聖な城に僕は嘔吐した。


我慢の限界だった…


高校に入ってからの2年ちょっと、リア充の会話を聞くのは苦しかった。


奴らの楽しそうな会話を聞くのも当然つらかったけど…


何より僕の悪口が言われないかどうか怖かった…。


偏差値の高いこの学校なら安泰かと思ってのに…。


今日からまた小中時代の悪夢が始まるのかな…



18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:24:26.45 ID:XydZuyUS0

教室に戻った僕はクラスのやつの机やかばんを漁っていた。



「…返せ…返せ…」



何回念じただろうか。

必至になるにつれ、泣きそうになる。

泣きそうになっても、必至に探し続ける。


リア充どもは僕がトイレで泣いてることを知っていた…。

僕の城を勝手に覗いていたんだ…。

どうせ笑ってたんだろ…。


なんで僕ばかり…気持ち悪い。


ふざけるな。ふざけるな。ふざけるな…!!



19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:25:34.71 ID:XydZuyUS0

いくら探してもウォークマンは出て来ない。


もう…死にた…



ガラガラ…!!



ドアの開く音…奴らが帰ってきた。


リア充D「何やっとんじゃボケェ!!!」

リア充B「人のかばんに何やってんだコラ!?」


僕「ごめん…でもウォークマンが…」


リア充A「ウォークマンってこれかぁwww?」


Aが持っているのは間違いなく僕のウォークマンだった。



20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:27:44.01 ID:XydZuyUS0

僕「か…返して!!!」


リア充E「うほっw 初めてお前の声聞いたわwww」

リア充A「さーて、このウォークマン何入ってんのかなーwwww」


僕「やめろ…」


リア充A「…『泣ける曲集』? うわっ、キメェwwwww」

リア充F「く…○…な…ど…ОST? なにこれ?」

リア充C「再生してみろってwww」

リア充A「キメェェエエwwwwww てかジャケきもすぎwww こいつオタク?w やっぱりなwwwww」


僕「返せ…」


リア充D「ク○ナドじゃんww おまえ○厨かよwww」

リア充B「え? Dもオタクだったのかwwwww」

リア充D「そーなのよw あぁーーーーーリア充なりてぇwww」



21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:29:57.64 ID:XydZuyUS0

リア充C「なぁなぁ…そろそろやっちゃえよw」


リア充A「分かった分かったww おら…よ!!!!」パキンッ!!!



僕「!!!!!!!!!!!!!」



僕は目を疑った。



床に叩き付けられたウォークマン。



液晶にひびが入ったウォークマン。



母からもらったウォークマン。



22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:31:53.10 ID:XydZuyUS0

僕「ぼ、僕にとってこのウォークマンは……!!」


リア充B「ハイハイw お前がこのウォークマンに入れ込んでるのは分かってんだよww」

リア充C「とっとと外の池に捨てちゃえww」

リア充B「おkwwwww!!」



僕「やめろおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」



ウォークマンは3Fの窓から投げ捨てられ…


池に静かに沈んでいった…。



そして僕は―――――― 約束を破った。



23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:33:21.49 ID:XydZuyUS0

リア充C「こいつ泣いてるぜwww」

リア充D「だっせぇwwww」


リア充A「泣いてるとこ悪いが本題だ。…俺はお前に財布を盗まれたことにするぜw」


僕「!?」


リア充B「俺らが設置したあのカメラ見てみろよww 精度は低いがバッチリ録画してあるからなww」


体育をサボっておきながら保健室に行かず、

みんなのかばんを漁っているお前の姿がな。


リア充E「てかお前、頼んでないのに思い通りに動きすぎwww」

リア充F「本当は『大切なウォークマンはクラスの誰かのかばんに隠してあるぞw』ってお前に言うつっもりだったんだがなw」



24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:35:06.96 ID:XydZuyUS0

リア充B「さて、俺らの担任は女だ。これが何を意味するか分かるな?」

リア充E「イケメンクチウマなAとお前とじゃ証拠映像なんて無くてもAを信じるだろーなw」

リア充A「てことで、お前は俺の財布を盗んだってことでいいな?w」

リア充A「俺は普通に財布持ってるけどよww」


僕「…なんで…ぐすん…こんなこと…するんだよ?」グスングスン




リア充A「あ?」




黙 れ よ 殺 人 犯 w



25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:37:20.69 ID:XydZuyUS0

僕は教室を飛び出し、家に帰った。


もちろん池に沈んだウォークマンを拾ってから。


午後の授業なんてどうでもよかった。


涙が止まらなかった。


母さんごめん。


高校合格祝いに買ってもらったこのウォークマン…



電源入れても動かないや…。



26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:39:02.84 ID:XydZuyUS0

■13:00。僕の家。


僕「ただいま」


父「…帰ってくんなクズ。死ね」ヒック


別に慣れてる。


朝から酒。働かずにずっとテレビを見てる。

たまの外出もパチンコか競馬か麻雀。

1日中タンクトップとトランクス。


こっちは学校で苦しんでるというのに…



27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:42:13.00 ID:XydZuyUS0

僕は仏壇に手を合わす。


仏壇には母さんの写真。


母さんが死んだのは高校入学後まもなくのこと。


高校に入り、僕のイジメが無くなって安心したせいか、

あるいは僕を安心させるためか、

母さんは死に際に笑ってた。


『辛いことがあっても母さんの前以外では泣かない』


これは昔からの母さんとの約束。


だから母さんが死ぬ直前、僕は涙を必死にこらえた。


医者や他の親族が邪魔だった。お前らのせいで泣けなかった。



28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:43:52.92 ID:XydZuyUS0

母さんの死の直前。


「そのウォークマン…母さんと思って大事にするのよ…」

「もしツライことがあれば…それで音楽を聴きなさい…」

「あなたはとっても優しい子よ…きっと大丈夫だから…」


そして静かに息を引き取った。


僕は病室を飛び出し、トイレの個室で号泣した。


ウォークマンを手で握りしめて。


僕は誓った。


人前では絶対泣かない。

どうしても辛いときはこれで音楽を聴いて涙を流す…。


僕の味方は母さんが宿ったこのウォークマンだけになった。



29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:45:26.64 ID:XydZuyUS0

僕は壊れたウォークマンを眺めた。


さっき説明した通り、僕の父親はダメ人間。


だから家には金がない。


学校も奨学金制度がなければ通えないくらい。


とてもウォークマンを修理できる経済状況ではなかった。




さて…ここで1つクイズを出そう。


「味方がいる者といない者、どちらが強いでしょう?」



31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:47:32.20 ID:XydZuyUS0

正解は「いる」者


ただし例外がある。


それは、「なまじ」味方がいる場合。

そう、さっきまでの僕だ。


味方が少ないと味方を失うのが怖くなる。

しかし逆に捉えると、

味方がいなくなれば恐れるものがなくなる。


もう失うものがないのだ。

生きる意味がなくなり、死すら恐れない。


そんな奴は圧倒的に「強い」。



33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:48:57.69 ID:XydZuyUS0

僕が「吐き気」を感じるとき、

それは自分の孤独を強く感じるとき。

そして「吐き気」はウォークマンの奏でる音楽で抑えられる。


しかしウォークマンは壊れたのだ。

ダムの遮水壁に穴が開いたのだ。

それはとてつもなく巨大な穴。


溜まりに溜まった吐き気の洪水が一気に外へ出てくる。

体育の時に感じた【外に出たくなる感覚】


この「吐き気」こそが本当の僕なのか?

膨大な量の「吐き気」は凄まじい「狂気」に変わった。

俺は包丁を9本かばんにしまい、明日の学校に備えた。



34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:50:36.73 ID:XydZuyUS0

9:00に始業ベルが鳴るけど、

今日は7時に教室に着いた。

教室にはもちろん誰もいない。


俺はこれからの学校生活を楽しみにしていた。


俺はかばんの中をチェックする。

ちゃんと包丁が9本、家にあった包丁全てだ。



35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:52:46.77 ID:XydZuyUS0

ガラガラガラ…

7時25分。

2番目に来たのは女の子。


小柄で可愛い女の子。


…それにしてもこの俺と2人きりになるなんてな。

可愛い顔して内心では全力で否定してんだろクソがっ。


それを態度に出したら殺しちゃうから気をつけろよ。



36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:54:48.15 ID:XydZuyUS0

向こうは明らかに気まずそうだった。


携帯を弄ってそれを紛らわそうとしてるのがバレバレ。


本当に殺シテやろうか?


そんなことを考えていると、アリエナイことが起こった。



A子「あ、あの…〇〇君、ちょっと話があるんだけど…」



俺はそのいきなりの出来事に固まった。



38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:56:52.53 ID:XydZuyUS0

A子が俺の前の席に座る。



A子「わ、私いつもこれくらいに学校に来て読書してるんだ」


俺「そ、そうなんだ…」




俺が普通に女の子と会話してるだと?

高校生活も捨てたもんじゃないな。




俺「そ、それでなんの話?」


A子「あ、ごめん…」


A子「私ね、〇〇君のこと…」



39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/19(日) 23:59:34.73 ID:XydZuyUS0

A子「ずっと…好きだった…」


俺「…え」


彼女は俺の手の上に優しく手を添えた。

彼女の手は暖かかった。

忘れていた感覚。


俺「こ、こんな気持ち悪い顔で、イジメられそうな奴を…?」


A子「違う!! 〇〇君は全然気持ち悪くない。その顔は本当の〇〇君じゃないよ…」



41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:00:51.37 ID:1mmP/lD70

A子「ちゃんと寝てる? ご飯食べてる? ストレス発散してる?」

A子「これからは私に何でも相談してよ…」


俺「…どうして急に…そんな…」


A子「わたし、〇〇君と同じ中学だったんだよ…すぐ転校しちゃったけど…」


俺「!?」


A子「虐められてるのも知ってた。でも〇〇君は人前で絶対音をあげなくて…」

A子「そんな〇〇君がかっこよかった…」

A子「私も転校先で虐められてたんだけど〇〇君みたいにはなれなかった…」

A子「そこで改めて思ったの…〇〇君って凄いんだな…って」



43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:03:10.19 ID:1mmP/lD70

A子「それで中学のイジメが届かないこの学校に来たら〇〇君がいて…」

A子「…ちょっと運命感じたよ…///」

A子「〇〇君…誰とも関わりたくなさそうだったから…なかなか話しかけづらくて…」


知らなかった。

小学校の時に僕をそんな風に見てくれていた人がいたなんて…


俺「そんなに明るいってことはもう虐めは無くなったんだ…よかった…」


A子「うん…〇〇君のおかげだよ…」


A子「…告白の返事…聞いてもいいかな…?」



44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:05:07.53 ID:1mmP/lD70

俺に拒む理由はなかった。

生きる希望ができたのだ。

これで…


!?


教室の外に数人の影が見える。

心なしか笑いをこらえてるように見える。


…おい。

お前の持っているその携帯電話…


まさか通話中だったりしないよな?


俺が「YES」と答えたら、

教室にリア充どもが押しかけるわけないよな?



45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:07:50.11 ID:1mmP/lD70

俺はA子の胸を鷲掴んだ。


A子「!? …ちょっ! や…キモ、助けてッッッ!!!」


俺「おっぱい。おっぱい。おっぱい」


ガラガラガラ…!!!


リア充A「人の女に何しやがんだよ!!」


俺「今までの俺と思うなよおおおwww ヒャアッハッハッハッハwwwww」



グサッ…ッ…グリグリ…ッッ!!



俺はAに渾身の一刺。



46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:11:09.45 ID:1mmP/lD70

A子「キャーーーーーーーーーーーッ!!!!」


リア充B「おいやべぇ…ぐ!!!?」


刺す。


リア充C「ぐあ…!? うわぁぁぁ…血だぁ…」


刺す。


リア充E「やめ…!? あ…あ…」


刺す。


人を刺すこの感覚…生きてる心地がする。

人を殺すのは…2年ぶりだ…。



47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:13:55.06 ID:1mmP/lD70

「僕」の記憶は「僕」の作った幻想にすぎない。

その「僕」は寺修行によって作られた俺のニセモノ。


俺が母さんを殺した。


俺は奴にPS3を買ってこいと言った。

なのに奴はウォークマンを買ってきた。


「うちは貧乏だからこれで許して…」


ありえない。

だから殺した


殺したはずなのに奴は遺言を残していた。

殺されるのが分かってたのかもしれない。



48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:16:41.96 ID:1mmP/lD70

「事件にはしないでください」


親父は会社をクビになった。

親父は俺をぶん殴った。

殺そうかと思った。


俺は少年院の代わりに寺へ入れられた。

そこからは俺に記憶がない。


目が覚めたのは昨日。

学生証をみると底辺高校らしき学校名。

17歳にして高校1年生ってどういうことだ?



50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:19:11.37 ID:1mmP/lD70

日付をみると4月下旬。

なんだ、俺入学したばっかじゃん。


じゃあこの空白の2年間って何だ?


俺はなぜ15歳でなく17歳なんだ?


…まぁいいや。


高校ではイジメられてたまるか!


包丁をかばんに入れておこう。


何かあったら殺してやろう。



51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:21:42.91 ID:1mmP/lD70

そして今朝は新しい学校生活を待ちきれず、

なんと7時に登校。


しばらくすると可愛い女の子が登校してきた。

その女は俺に告白してきた。


だが、それはリア充どもの罠だった。

俺がひっかかるわけないだろう?

中学の時とは違うんだ。


俺をナメたら殺す…それだけだ。



52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:24:09.51 ID:1mmP/lD70

ピーンポーンパーンポーン♪

「1年○組の〇〇君、職員室まで来て下さい」


只今の時刻8時00分。

なぜ職員どもは俺が学校に来てることを知っている?


まぁいい。行ってやろう。


俺はA子を刺した。


教室には5人の瀕死体。


俺は笑った。逆らうものは死ぬのだ。



53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:27:48.68 ID:1mmP/lD70

■職員室


担任「あれ? A君たちは一緒じゃないの?」


俺「A? (誰だ?)知りませんけど?」


担任「おかしいわね…A君たちは君を呼びに教室に行ったんだけどな…会わなかった?」


俺「だから知りませんよ。それで何です?」


担任「何です? …じゃないでしょ!! A君の財布を盗んどいて!!」


俺「は?」


担任「証拠ビデオもあるのよ!! 早く返してくれないと警察沙汰になるわよ!?」


俺「知らねーよ! 何言ってるのお前?」



54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:29:25.36 ID:1mmP/lD70

担任「とぼけないで! 証拠なんてなくても…!? …え、何…制服についてるその赤い血みたいなの…」


俺「あ、いけね」


先生A「〇〇先生!! あなたの教室で5人も学生が血を流して倒れてますよ!!!」


担任「何ですって!? …!!! ま、まさかあんたが…」


グサッ…


担任「な… …!?」


俺「さよなら」


先生B「ソ、ソイツをとりおさえろォォォ!!!」


俺「お前が悪いんだぜ? そんな盗難事件しらねーよ」



56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:31:18.02 ID:1mmP/lD70

■9:00。チャイムが鳴ったが授業は始まらない。


俺は屋上にいた。

人質に逃走中に拾った1年の女の子を1人。


警官A「〇〇!! いい加減にしろ!!」

警官B「おい…あまり刺激するな…奴はもう8人刺してるんだ…」

警官C「〇〇君。要求は何だ?」


俺「捕まりたくねぇ。近づいたら殺す」


警官A「ガキが…」

校長「あの…準備できました…」

警官B「そうですか…だが本当にそんなものが効果あるんですか?」

リア充D「大丈夫っす。アイツ音楽聴いて泣いてばっかでしたから」



57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:33:36.89 ID:1mmP/lD70

~♪~♪


俺「…」


俺「…」


僕「…何で僕…包丁なんか…」


女の子「ぐすん…ぐすん…」


僕「これじゃまるで人質じゃないか…? なんで…警察や学校の人たちがこんなに…」


警官C「〇〇君、気分はどうだ?」


僕「わ、わかりません…僕は…なぜこんなことをしてるんでしょうか…?」



58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:35:46.44 ID:1mmP/lD70

警官B「お前は8人もの人間を刺した」


僕「!? し、知りません!!」


警官A「やはり寺でなく少年院にぶち込まれるべきだったな」


僕「寺? 少年院? 何のことです?」


警官A「自分の母親を殺しといて何言ってやがる」


警官C「慎め馬鹿!」


リア充D「や、やっぱ噂はマジだったんだ…」



59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:37:38.75 ID:1mmP/lD70

僕が母さんを殺した?


そんなわけないじゃないか。


母さんは病死したんだろ?


こいつら何言ってるんだよ?


冗談はよせよ。


やめろ。


もうやめろ。


やめてくれ。



61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:39:46.00 ID:1mmP/lD70

僕「オェェェエエェエェッ!!!」


嘔吐。


僕「苦しい…僕を責めるな…」


僕「悪いのはお前ら…僕をイジメたお前ら…」


僕「こうなったのはお前らのせいだ…」


僕「あぁ…外に出たい出てしまう…」


僕「音楽を…もっと流せ…」


僕「…それからお前ら全員消えろ。お前らのせいで泣けない…」


僕「死にたい…死にたい…」



警官B「おいやめ――――」



62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:43:15.03 ID:1mmP/lD70

9本目のナイフは自分を貫いた。


それは「僕」の中に潜む「俺」を殺したのか、


或いは「俺」を隠す「僕」を殺したのか、


というか本物はどっちなのか。


今、自分はどっちなのか。


母さんは死んだのか殺されたのか。



もう疲れた…。



イジメのない世界へ行ってきます。



~完~



64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:49:29.66 ID:1mmP/lD70

オールフィクションですんで

安心してください。


ありがとうございました。



65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:51:57.97 ID:yzlUdppp0

よくわからんけど乙


63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:44:18.28 ID:0onB1eIr0

音楽聞くと「僕」になるのか?


66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:52:59.37 ID:1mmP/lD70

>>63

音楽で「俺」を封じ込める、みたいな感じです。

「俺」が封じ込められてる間は「僕」になります。


あまり深く考えてないです…w



67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:53:33.46 ID:iwKFfV9q0

寺ってのがあり得んな


69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 00:57:47.09 ID:1mmP/lD70

>>67

やっぱりそうですよね

自分でも寺は無いかも…って思ってた



71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 01:08:24.63 ID:7xN4fgHsO

>>69
やーいガリガリニキビ野郎


73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 01:12:56.52 ID:1mmP/lD70

>>71

ちょっと待て

フィクションだと言ったはずだ


ガリガリは当たってるがw



70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 01:01:41.39 ID:Z++Ome1g0

包丁9本て……
しかも律儀に一人一本て……


77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 01:23:41.27 ID:WSgexxo60

最難関高に2年とちょっといたけどそのときに母親刺して
それから底辺高に1年から入ったってこと?


80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 02:21:49.51 ID:1mmP/lD70

まだ残ってたんだ…

>>77

難関校に2年間いたのは妄想で、

実際、2年間は寺にいて
そこから底辺校に17歳で入学した設定です。


74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 01:15:01.83 ID:xbKMSXV40

1mm野郎!


75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 01:20:35.44 ID:1mmP/lD70

>>74
11cmあるから問題ないです



76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 01:23:39.33 ID:1mmP/lD70

何言ってるんだ俺。


もう寝ます。


ありがとうございました。



83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/20(月) 07:35:58.07 ID:TBEPW7Zq0

学校って地獄だよなぁ



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