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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 22:45:41.83 ID:f4a658/20

まだクリスマスだよな


2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 22:47:38.82 ID:gTEf31IA0

あと二時間で・・・!



前々回…男「海に行きたい」
前回……女「映画見に、行こうよ」




【寒い冬だから、手も首もあたためましょう☆】

3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 22:49:02.88 ID:f4a658/20

女「何かくれようってわけでもないんでしょう」

男「ああ、うん。欲しかった?」

女「ううん。そうなら断ろうと思って」

男「どうして」

女「だって今日は別にわたしの誕生日じゃないもの」

男「まあ、そうだけど」

女「わたしがもらうのなら、あなたももらわなくちゃ。そうでしょう」

男「そう、かな」



4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 22:51:52.95 ID:f4a658/20

男「もしも俺がプレゼントをあげようとしたら」

女「うん」

男「それは素直にもらっておくべきだろ」

女「どうして?」

男「俺が喜ぶから」

女「ああ、うん。そうだね」

男「ああ」

女「じゃあ、来年はよろしくね」

男「うん。まあ、期待しとけ」



5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 22:56:03.45 ID:f4a658/20

女「クリスマスというのはキリストって人の誕生日なんだ」

男「それくらい知ってる」

女「だからなおさら、わたしが何かもらうのはおかしいことじゃない」

男「そうか?」

女「まあ、もういいんだけど」

男「そう」

女「それよりさ」

男「ん?」

女「キリストってどんな人か知ってる?」

男「ああ、詐欺師だろ」

女「あなたねえ」




6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 23:02:12.19 ID:f4a658/20

女「あなたは別に、何の教徒でもないからそう思うんでしょうけど」

男「うん」

女「世界にはこの人を神に準じて思う人もいるんだよ?」

男「そうだろうな」

女「なら、そうやって侮辱するようなことを言ったらダメだよ」

男「聖書読んだことあるか?俺はあれの解説書を読んだことがあるんだけど」

女「うん」

男「何につけても言い訳臭いというか。詐欺師に思えたんだよ」

女「まあ、わかるけどね」



7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 23:13:00.44 ID:f4a658/20

女「それでもキリストを侮辱するのは、それを信じるすべての人を馬鹿にすることになるんだから」

女「したら、ダメだよ」

男「ああ、わかったよ」

女「そう。よかった」

女「ついでにブッダとかアッラーとかラーとかシヴァとかも、馬鹿にしないよう」

男「ついでに並べるんだな」

女「まあ、わたしもキリスト系の保育園に通った従弟が『イエス様~』とか言い出したのにはびっくりしたけど」

男「ふうん」



8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 23:24:29.13 ID:f4a658/20

女「じゃあ、クリスマスパーティは明日、当日ということで」

男「ああ」

女「企画運営、よろしくね」

男「別に大したことをやるつもりはないけど」

女「あの人も来るんでしょう」

男「お前もそう呼ぶのな」

女「ボスキャラっぽくて悪くない気がしてきた」

男「そうか?」

女「本人の前ではちゃんと名前で呼んであげてね」

男「ああ。なるべく」



9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 23:32:27.63 ID:f4a658/20

女「本当にいないのかしら」

男「何が」

女「彼氏」

男「見ればわかるだろ」

女「まあ、そうだけど」

男「だろ?」

女「でも、あんなにかわいいのに」

男「かわいいかね」

女「少なくとも、わたしよりかは」

男「それは、褒め言葉だな」

女「もちろん。まあ、冗談だけどね」



10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 23:35:30.03 ID:f4a658/20

女「彼女は大切にしてあげてね」

男「はあ。お前のこと?」

女「ううん。ハルさん」

男「お前なあ」

女「あれ、違った?」

男「違うよ。違う」

女「ふふ。冗談」

男「まったく」

女「じゃあ、明日。楽しみにしてるから」

男「ああ。じゃあな」

女「バイバイ」



12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 23:45:15.64 ID:f4a658/20

男「クリスマスだから」

晴「うん」

男「プレゼントをあげようと思う」

晴「私に?」

男「そんなわけないだろ。女にだよ」

晴「なんだ。残念」

男「まあ、欲しいならあげないこともない」

晴「いいよ。私こそ、あげなくちゃいけない身分だから」

男「そう」

晴「それに女ちゃんに、私もプレゼント渡したかったから。ちょうどいい」



14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 23:54:49.57 ID:f4a658/20

晴「私の家にわざわざ来てこんなこと云ってるんだから、普通に渡すんじゃないよね」

男「もちろん」

晴「今度はどんな作戦かしら」

男「名付けてサンタクロース作戦」

晴「なんだか、容易に想像つくけど」

男「女が寝ている間に部屋に忍び込み、枕元にこっそりプレゼントを置いてあげるのだ」

晴「隊長、素敵です」

男「そうだろう。ハル隊員」

晴「でも、なんだか夜這いみたいになってしまうと思うのですが」

男「そのために君を呼んだのだ」

晴「ああ、なるほど」



15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/25(土) 23:59:45.43 ID:f4a658/20

男「もちろん女のご家族には話はつけてある」

晴「さっすが。でもプレゼントは?」

男「もちろんここに」

晴「何これ。ゲームソフト?」

男「女が喜ぶものといったらこれしか思い浮かばない」

晴「だからって君ねえ」

男「なに」

晴「さすがにこれは、ロマンチックの欠片もないよ」

男「・・・まあ、それは来年までの宿題ということで」

晴「まったく」



16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 00:40:02.95 ID:UoSZvGgv0

晴「それにしても、5本も買ったの」

男「値下がりしてたから。それでも15000くらい遣ったけど」

晴「女の子がやるようなゲームには見えないけどなあ」

男「まあ、いいんじゃないの」

晴「まあね」

男「それより、そっちのプレゼントは?」

晴「ああ、うん。大したものじゃないんだけどさ。日頃のお礼にと思って」

男「ふうん」

晴「まあ、女ちゃんから訊くんだね」



17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 00:43:17.90 ID:UoSZvGgv0

晴「ああ、そういうことならね」

男「なに」

晴「確かいいものがあったから。ちょっと待ってて」

男「いいけど。早くしろよ。寒いから」

晴「すぐ戻るから」

男「何なんだ一体」



18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 00:49:10.33 ID:UoSZvGgv0

晴「じゃーん。見てみて」

男「・・・なに、その、サンタコス」

晴「友達からもらったんだよ」

男「友達いたんだ」

晴「まあ、変なのなら多少」

男「あんたに変なの扱いされたらたまんないな」

晴「それより、どうよ」

男「どうって」

晴「いけてる?」

男「まあ、どちらかといえばいけてる・・・かな」

晴「よしっ」



19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 00:53:39.80 ID:UoSZvGgv0

男「寒くないの」

晴「何が?」

男「その、足」

晴「ああ、うん。ちょっと寒いけど見た目より大丈夫だよ」

男「あなたがスカートはいてるの、なんだか久々な気がする」

晴「そうだったかな」

男「多分」

晴「じゃあ、これからははくようにするね」

男「いや、別にいいんだけどさ」



21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 00:56:22.54 ID:UoSZvGgv0

晴「じゃあ、行きましょうか」

男「行くって、その格好で行くの」

晴「ああ。一応トナカイコスもあるけど」

男「いや、そうじゃなくて」

晴「まあ、雰囲気大切だから」

男「そんなものかね」

晴「そんなものです」



23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 01:04:47.05 ID:UoSZvGgv0

男「その格好、誰かが見てたらどうするんだよ」

晴「別に、どうもしない。変に思われようが私のことを知ってる人が一人でもいてくれるなら」

男「いいこと云おうとしたろ」

晴「はは。ばれた?」

男「ばればれです」

晴「まあね。でも、いいじゃない。どうでもいい人に何と思われようが。私がそうしたいんだから」

男「まあ、間違ってはいないよ」

晴「どうも」

男「でもその足はさすがに寒いだろ」

晴「うん・・・。若干後悔」



24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 01:10:01.58 ID:UoSZvGgv0

晴「本当は女ちゃんの前では、もう少し謎の存在でいたかったんだ」

男「どうして」

晴「女というのはね、秘密をもちたがるものなの」

男「ふうん。ま、それは男も変わらないよ」

晴「へえ。そうなんだ」

男「多分な」

晴「男くんはどんな秘密をもってるのかしら」

男「そりゃあ、色々だよ」

晴「色々」

男「そう」



25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 01:13:55.50 ID:UoSZvGgv0

晴「しかしあんなに早くにばれるとは」

男「まあ、仕方ないだろ」

晴「写真かあ。写真しゃしん」

男「よくそんなもの残しておいたな」

晴「まあ、4人で写ってるのあれだけだったから」

男「あんたならすぐに捨ててしまいそうだけど」

晴「君は一体私の性格をどう思ってるの・・・」

男「ずぼら」

晴「ああ、どうもどうも」



26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 01:21:18.47 ID:UoSZvGgv0

晴「今までも気付かなかったみたいだから、倒すだけでもいいと思ったんだけど」

男「そこまでする?」

晴「秘密の存在でいられるなら、なんでもするよ」

男「よくやるね」

晴「まあね」

男「それもこれも、あいつがあんたを覚えていなかったからできたものだろ」

晴「うん。そうだね。なんというか、楽しかったよ」

男「あいつは怒り心頭だったぞ」

晴「うん。叱られちゃったよ。きつうくね」



27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 01:28:52.62 ID:UoSZvGgv0

晴「女ちゃんには悪いことしたよ。本当に」

男「これに懲りるんだな」

晴「むしろ私は、あの子が私を覚えていないことに少し驚いたんだけど」

男「まあ、仕方ないだろ。なんだかあなた、避けるようにしてたし」

晴「年下の女の子が怖かったんだね」

男「妹さんの影響か」

晴「うん・・・。あいつらにはほんと参っちゃうよ」

男「・・・そうだろうな」



29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 01:42:38.60 ID:UoSZvGgv0

晴「きーよし♪こーの夜♪」

男「歌うなよ。恥ずかしい」

晴「人とクリスマス過ごすの、久しぶりだからさ。楽しくなっちゃって」

男「家族がいるだろうに」

晴「去年はもう一人暮らししてたからさあ」

男「一人か」

晴「まあ、七面鳥買ってきて一人でも食べてやったけど」

男「ああ、なんか想像してしまった・・・」



31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 01:48:09.21 ID:UoSZvGgv0

晴「男くんはどうだったの」

男「去年か?」

晴「そうそう」

男「去年は、ほら。あいつとつき合ったばかりだったし」

晴「ふんふん」

男「普通に俺の家で遊んだ、かな」

晴「は、それだけ?」

男「悪い?」

晴「いや、つき合ってからの初クリスマスならもっとこう・・・」

男「何もなくて、しなくて悪かったな」



32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 01:52:13.69 ID:UoSZvGgv0

男「お前はどうなんだよ」

晴「私?」

男「兄貴と」

晴「ああ。あいつはあんまり、甲斐性なしだったからさ」

男「それじゃあ一緒じゃん」

晴「でもクリスマスだけは、パーティみたいなことをしてくれたよ」

男「どこで」

晴「あいつの部屋で。君も参加したことあると思うけど」

男「そうだったっけ」

晴「覚えていないとは云わせない。あんなに世話したのに」

男「まあ、世話にはなったよ」

晴「でしょう」



34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:02:28.88 ID:UoSZvGgv0

晴「ほーしは♪ひーかり♪」

男「だから歌うなって」

晴「すーくいいのみいこは♪」

男「そんな歌詞だったっけ」

晴「そうだよ。知らないの」

男「知らないよ。そんなの」

晴「ま、私も昨日覚えたんだけどね」

晴「みーははあのむう、ね・・・に」

男「・・・おい」




36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:09:57.93 ID:UoSZvGgv0

晴「・・・」

男「どうした」

晴「いや・・・」

男「こはる」

晴「あ・・・」

男「だいじょうぶか」

晴「そのあだ名、覚えててくれたんだ」

男「ああ、いや。まあ」

晴「ありがとう」

男「うん。別に、元気出せよ」

晴「私は、いつでも元気だよ?」

男「・・・嘘、つくなよな」



37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:19:43.20 ID:UoSZvGgv0

俺はこはるが女に初対面のふりをしていた理由を、知っている
それでも知らないふりをしたのは、別にそんなことを気にする必要はないんだと彼女に伝えたかったから
でも彼女は、気づいただろうか
当事者である俺がこんなことをいうのはおかしいのかもしれないけど
でも、あいつには余計な心配をさせたくなかったんだ
こはるは女を恐れていて、俺は、彼女が再び俺の目の前から消えてしまうことを恐れていた



38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:27:47.34 ID:UoSZvGgv0

男「こんばんは」

女父「こんばんは。娘がいつもお世話になっております」

男「いえいえ。こちらこそ」

晴「あの、こんばんは」

女父「あなたがハルさんですね。話は娘から聞いております」

晴「ああ、その。すみません・・・」

男「なんで謝ってるんだよ」

晴「なんでだろ。なんか、反射的に」

女父「さあ、どうぞ。お入りください」



39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:32:41.63 ID:UoSZvGgv0

晴「なんか、女ちゃんとは全然違う感じの人だね」

男「なよなよした感じ?」

晴「いや、そこまではいってないけど」

男「まあ、あいつはどちらかといえば母親似だから」

晴「そうなんだ」

男「会ったことあるだろ」

晴「うーん。けっこう気丈夫な人だったような気がするけど」

男「まあ、そうだな。そんな感じ」



40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:35:31.37 ID:UoSZvGgv0

男「女はもう寝てます?」

女父「さっき見に行ったときは寝てましたけど」

男「そうですか」

晴「あの、お母さんは?」

女父「ああ・・・」

男「ふうん・・・」

晴(あれ、まずいこと聞いたかしら・・・?)



41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:44:04.89 ID:UoSZvGgv0

女父「酔っぱらって、もう寝てます」

晴(なんだ・・・)

男「じゃあ、少し面倒をかけますが」

女父「いえいえ。どうぞごゆっくり」

男「ちなみに本当に変なことをしにきたのではないので」

晴「私が監視員です」

女父「ああ、大丈夫ですよ。なんならやってくれても構いません」

男「それを真顔でいったらダメですよ・・・」

晴(なんだ。けっこうおもしろい人じゃない)



42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:48:53.16 ID:UoSZvGgv0

晴「私のサンタコスには何もいわないんだね」

男「まあ、ああいう人だから」

晴「うん。覚えておくよ」

男「さて、そろそろ仕事を片付けますか」

晴「うん。静かにね。せっかくのサンタコスだし」

男「なんだ、意味がわからない」

晴「意味はないよ。雰囲気だよ」

男「ああ、そう」

晴「そうそう」



44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 02:56:27.78 ID:UoSZvGgv0

晴「どう、寝てる?」

男「うん。寝てるねてる。ぐっすり」

晴「ほんとだ。かわいい」

男「ほら、さっさとプレゼント置いて。帰るぞ」

晴「ほらほら、男くん。すごくかわいいよ」

男「そんなこと、もう知ってるから」

晴「おお。急な告白ですな」

男「本人聞いてないし。わかったからさっさと帰るぞ」



45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 03:00:39.68 ID:UoSZvGgv0

晴「お父さん、やってもいいっていってたよね」

男「だからといって、そんな夜這いみたいなことしないからな」

晴「クリスマスなのに」

男「そうだけど」

晴「『今日はプレゼントをもってきた。俺だ、存分に味わえっ』なんちゃって」

男「ああ、はいはい」

晴「まあ、女ちゃん、まだ16だしね」

男「そういうこと。ほら、帰るからな」

晴「じゃあね。女ちゃん。また明日ね」

男「メリークリスマス」



46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 03:06:57.43 ID:UoSZvGgv0

男「ふう。終わったおわった」

晴「私との夜は、まだ終わってないよ」

男「冗談にならねえよ」

晴「ふふ。ごめん」

男「ああ、ちょっと寄ってもいいかな」

晴「ん?どうして」

男「帰っても寝るだけだし。賭けトランプやろうよ」

晴「だーめ。未成年なんだから、もう帰らないと」

男「急に真面目づらするんだな」

晴「まあ、来年成年になったら相手してあげるよ」

男「ああ、そりゃどうも」



47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 03:10:42.76 ID:UoSZvGgv0

男「じゃあ、また明日な」

晴「うん」

男「じゃ」

晴「ああ、男くん」

男「何だよ」

晴「その、ありがとう」

男「何が」

晴「いや、ほら」

男「そんなに気を張らなくても」

晴「え?」

男「俺も、女だっているんだしさ」

晴「うん・・・。ありがとう」



59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 13:57:10.45 ID:UoSZvGgv0

晴「そうそう」

男「なに」

晴「女ちゃんはもちろん、あなたのことが大好きだけどね」

晴「あなたのことが好きな女があの子だけだと、思わないで」

男「それ、どういう意味だよ」

晴「・・・」

男「・・・好きな女が一人だけだって、誰が云ったんだよ」

晴「ほんとに?」

男「ほんとだよ」

晴「ふふ。大人をからかっちゃ、だめだゾ」



60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:00:08.24 ID:UoSZvGgv0

女「男、メリークリスマス」

男「ああ、おめでとう」

女「何それ」

男「だって誕生日だろう?」

女「ああ、そうだね」

男「だから、おめでとう」

女「わたしに云ってもね。キリストさん、よかったね」



61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:03:00.97 ID:UoSZvGgv0

女「ハルさんは?」

男「ああ。買い出し」

女「いいの、一人で行かせて」

男「銀行に行くついでだって」

女「土曜日って銀行やってたっけ」

男「やって・・・ないな。とんちんかんだな」

女「まったく、仕様がない人だね」



62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:08:05.44 ID:UoSZvGgv0

女「自分の部屋に人を置き去りにするかな」

男「もういいんだって」

女「何が」

男「ばれるだけ秘密はばれたって」

女「ああ、そのこと」

男「そうそう。そのこと、けっこうショックだったみたいよ」

女「そんなに嫌かな」

男「そうじゃなくて、秘密の存在でいたかったんだって」

女「ふうん」



64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:16:00.43 ID:UoSZvGgv0

女「それはなんだか、わかる気がするよ」

男「そう?」

女「うん。女ってそんな生き物なんだ」

男「おんなじこと云ってる」

女「そう。嬉しいことだね」

男「そういうことだから、許してやってよ」

女「それはもう、いいんだけどね」



65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:19:54.66 ID:UoSZvGgv0

晴「ただいまー」

女「あ、おかえり。ハルさん」

晴「見てみてー。こんなに買ったよ、ファミチキ」

男「おいおい。何個買ったんだよ」

晴「15個だね」

男「買いすぎだろ・・・。そんなに食えるわけない」

晴「私も帰り道に気づいた。持って帰る?」

女「もう。仕方ないなあ」

晴「ごめんごめん」



66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:24:35.71 ID:UoSZvGgv0

男「15個も置いてあったの」

晴「昨日の夜に頼んでおいたんだ」

男「いつの間に」

女「しかしファミチキって。なんだか侘しいね」

晴「すみません」

男「ケンタッキーくらいが良かったんだけどなあ」

女「まあ、高いからね」

晴「今年はこれで我慢していただくということで」

女「もちろん、なんでもいいんだけどね」

男「こんなにたくさんのファミチキ、初めて見た」



67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:31:02.48 ID:UoSZvGgv0

晴「後、これ」

男「おっ、シャンパンじゃん」

女「わたしまだ未成年だよ」

晴「もちろん子供用です」

男「ええ。つまんねえ」

晴「私には年長者としての監督責任がありますから」

男「ぶーぶー」

女「あなた、未成年じゃない」

男「だって漫画とかだとここで酔っぱらって」

晴「それもいいシチュエーションかも」

女「ここは漫画でも小説でもアニメでもありません」



68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:33:34.76 ID:UoSZvGgv0

晴「そうだ。女ちゃんにあれ、着てもらおうよ」

男「あれって」

晴「ほら、あれあれ」

男「ああ、あれか」

女「ちょっと。何なの」

晴「いいものだよねー」

男「うん。あれは、いいものだ」

女「二人とも顔が怖いんだけど」



69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:44:19.18 ID:UoSZvGgv0

女「ああ、いいよ。別にそのくらい」

男「おっ。ほんとか」

女「裸セーターをやったわたしに死角はない」

男「それもついでにいいですか」

女「うーん。まあ、考えておく」

晴「とりあえずサンタコスね」

男「早くはやく」

女「わかった。楽しみにしててね」

晴「じゃあ、あっちで着替えさせてくるから」

女「いや、別にコスをくれるだけでいいから」



70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:52:51.02 ID:UoSZvGgv0

女「じゃーん」

男「おおお」

晴「すごくかわいいよ。女ちゃん」

女「えへへー。そうかな」

男「昨日見たのはまがい物だったんだな」

晴「ちょっと、どういう意味よ。物って」

男「ああ、そこ?」

晴「いや、まがいも」

女「どうかな、男」

男「うん。すごく、かわいい・・・」

女「よかった。裸セーターも後でやってあげるよ」

晴「私が男だったら絶対この子を離さないわ」



71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 14:55:53.70 ID:UoSZvGgv0

女「そうそう。昨日うちにサンタクロースが来たみたい」

男「へえ、よかったな」

女「間違いかもしれないけれど、今年は三人も来たの」

男「ああ、三人」

晴「一人よりいいよねえ。私のところなんて一人も来てくれてないよ」

男「あんたはもう22だから」

晴「あなたももう19でしょう」

女「まあまあ」



72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 15:07:06.18 ID:UoSZvGgv0

女「ハルさんにはいつまでサンタクロースが来たの?」

晴「私は妹がいるから、家にいた間はずっと来たよ」

男「俺は中学入ってからぱったりだな」

晴「日頃の行いが悪いから」

男「はいはい」

女「わたしも放っておいたらずっと来そうだよね・・・。ここらでケリをつけようかな」

男「ケリって」

晴「サンタクロースとの最終決戦ですな」

女「わたしを大人にしてください」



73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 15:13:19.23 ID:UoSZvGgv0

晴「それで、プレゼントはなんだったの」

女「一つは靴が」

晴「へえ、靴」

女「けっこう高そうなものだから、心苦しいよ」

男「他の二つは?」

女「ああ、うん。ゲームが」

晴「ゲーム」

女「五本も。欲しかったものが見透かされたように選んであった」

男「よかったな」

女「まあ、サンタクロースがくれるものとしては、なんだかロマンチックの欠片もないけど」

晴(ほらみろ)

男(まあ、喜んでるなら悔いなし)



74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 15:15:48.93 ID:UoSZvGgv0

男「もう一つは?」

女「ああ、これがね。すごいんだよ」

男「なに」

女「ろうそく」

男「ろうそくう?」

女「そう。むちゃくちゃ高そうなの」

男(いくら?)

晴(五万くらいしました・・・)

男(五万だと・・・?)



76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 15:21:49.21 ID:UoSZvGgv0

男「実用性のないものに金を遣ってもなあ」

晴(ちょっと)

女「ううん。いいよ、これ」

晴(よしっ)

男「どうして」

女「すごくクリスマスって感じ。雰囲気が大切だからね」

晴(ほら、どうだ)

男(女が極度のロマンチストだって忘れてた・・・)

女「すごくうれしいよ。もちろん、他の二つも等しくね」



77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 15:29:02.54 ID:UoSZvGgv0

女「ほら、見てよ」

晴「もってきてたんだ」

男「すげえ、でけえ」

女「もう少し上品な反応を」

男「この紐を通す耳ですか。この曲線が大変優美で」

晴「ああ、気持ち悪いきもちわるい」

男「うるせえな」

女「わざとらしいんだよ。もっと云い方あるでしょう」

男「うん。まあ、こんなろうそくがあるんだな。すごいよ」

晴(えへへ)



78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 15:39:44.64 ID:UoSZvGgv0

女「さてと」

男「どうした」

女「お礼をしなくちゃね」

男「お礼」

女「昨日も云ったけどね、クリスマスってのはキリストの誕生日だから」

男「うん」

女「サンタクロースもプレゼントをもらわないといけないんだ」

男「そうか?」

女「そうだよ。だから、わたしのもらったプレゼントのお返しをしないと」



79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 15:47:31.93 ID:UoSZvGgv0

女「男」

男「なに」

女「こっち見て」

男「なんだよ」

晴「何なに」

女「見ててね」

男「だからなんだっ――つ」

晴「はあうう」

男「つ、つ・・・」

女「どう?ファーストキスなんだけど」



80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 15:56:18.89 ID:UoSZvGgv0

男「はわ、ははは・・・」

晴「ちょっと。大丈夫ですか?」

女「なんだか失礼な反応だね」

晴「どうだった?」

男「・・・女の、味がした」

晴「それってどんな味?」

男「なんだか、幸せな味・・・」

女「ふふ。そうでしょう」



81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 16:03:38.91 ID:UoSZvGgv0

女「そうそう。こっちの人にも」

晴「へ?あ、ちょっ」

男「うわあ」

晴「は、あはは・・・」

女「どう?ハルさん」

晴「女ちゃんの、味がしました・・・」

女「幸せな味だよね」

男「は、鼻血出た・・・」

女「ありがとう。わたしのかわいいサンタクロースたち」



おわり



82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 16:07:48.21 ID:UoSZvGgv0

表現力が足りてない

こっから先はちょっと暗いし、無言の場面が多いから
まあ、また機会があったらよろしくね
こんなスレにつきあってくれてありがとう

関係性ってのがなんだか気になるけど



83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 16:15:58.40 ID:g68j185D0

おつ
次回も期待してる



84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 16:20:02.25 ID:int4uoTw0

乙!


85 [―{}@{}@{}-] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/26(日) 17:07:47.99 ID:887o5W/RP

1おつ
靴をくれたサンタへのお返しは・・・・・ゴクリ




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